重音テト Synthesizer V版とUTAU版の違い

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はじめに

重音テトは、エイプリルフール用に作られた架空の VOCALOID キャラクターです。

後に、歌声合成ソフト「UTAU」で使える音源が作成されて、様々な楽曲が生まれて人気となりました。
2023年4月27日には、Synthesizer Vの歌声データベースとして発売され、さらに盛り上がりをみせています。

重音テトを使用した楽曲やカバーを作成してみたい方は、Synthesizer VとUTAUのどちらを使えばいいか悩む方もいるのではないでしょうか。

この記事では、Synthesizer V版とUTAU版の重音テトの歌声とスペックを比較して、どのようにソフトを選べばいいかを解説します。

歌声比較

まずは、歌声について比較します。
Synthesizer VとUTAUの歌声を聴き比べられる楽曲をいくつか集めました。

吉原ラメント

Synthesizer V版

UTAU版

右に曲ガール/はるふり

Synthesizer V版

UTAU版

レクイエム

※Synthesizer Vの重音テトとUTAUの重音テトのデュエット

歌声比較まとめ

Synthesizer Vは、AI歌声生成エンジンを搭載しているだけあって、人間らしい自然な歌唱になっています。
人間らしい歌唱ながらも、重音テトらしさも残っています。

UTAUは、従来の音声合成技術で生成された歌声のため機械的な歌唱になっています。
聞き慣れた歌唱のため、機械的な感じが逆に馴染み深いです。

人間っぽい歌唱を求めるのであればSynthesizer V、機械的な歌唱を求めるのであればUTAUを使用するのがよさそうです。

スペック比較

次に、両ソフトのスペックについて比較してみました。

Synthesizer VUTAU
価格(税込)スターターパック:18,780 円
歌声データベース単体:9,680 円
無料
(シェアウェア)
対応OSWindows
Mac
Linux
Windows
※OpenUTAUはMac対応
対応言語日本語
英語
中国語
広東語
スペイン語
日本語
英語
ボーカルスタイル
収録音源
Joyful
Cute
Power
Mellow
通常音源
囁き音源
エクストラ
力み音源
叫び音源
弱音源
エッジ音源
滑らか音源
英語音源
など
VST対応ありプラグイン導入すれば可能
その他AUプラグイン
AIリテイク
ラップ歌唱
ボーカルMIDI変換
-

価格について

Synthesizer Vは、有料のソフトウェアです。

Synthesizer Vの機能をフルで使用するには、有料のエディタであるSynthesizer V Studio Proと歌声データベースが必要になります。
スターターパックであれば、エディタと好きな歌声データベース1種をダウンロードできるクーポンコードが付属しています。

歌声データベース単体であれば、他の歌声合成ソフトよりも安価なものの、エディタも購入するとなるとそこそこの価格になります。

Synthesizer V商品を安く購入したい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

UTAUはシェアウェアのため、無料で使用することができます。

対応言語について

Synthesizer Vは、日本語/英語/中国語/広東語/スペイン語の5ヵ国語で歌うことができます。
重音テトの収録言語は日本語のみですが、Synthesizer Vは多言語歌声合成機能により収録言語以外の言語も歌わせることができます。

UTAUは、日本語と英語のみ歌うことができます。

ボーカルスタイル/収録音源について

Synthesizer Vでは、Joyful/Cute/Power/Mellowの4種類のボーカルスタイルから歌声を選択することができます。

ボーカルスタイルごとの歌声は、Dreamtonics公式サイトで試聴するのがオススメです。
歌声データベース一覧で再生ボタン(▶️)をクリックするとデモソングが再生されます。
ボーカルスタイルも変更できます。

Synthesizer Vのボーカルスタイルは、歌声の変化が少ないように感じました。
Synthesizer Vはテンショントーンシフトなどのパラメータも充実しているため、歌声の微調整は得意な印象です。

UTAUでは、通常音源の他に囁き音源や叫び音源など、たくさんの音源が配布されています。
UTAUは音源ごとの個性が強く、幅広い歌声を扱うことができる印象です。

その他

Synthesizer Vは最新の音声合成ソフトであるため、歌声合成以外にも様々な機能が搭載されています。

例えば、打ち込みの難しいラップを再現できるラップ機能や、歌声のオーディオファイルから歌詞も含めたMIDIファイルを生成できるボーカルMIDI変換などがあります。

ここでは詳しくは解説しませんが、気になる機能があれば調べてみてください。

まとめ

この記事では、Synthesizer V版とUTAU版の重音テトの歌声とスペックを比較しました。

Synthesizer VとUTAUの違いは以下の通りです。

Synthesizer VとUTAUの違い

  • Synthesizer Vは有料、UTAUは無料(シェアウェア)
  • 人間的な歌唱を求める場合はSynthesizer V、機械的な歌唱を求める場合はUTAU
  • Synthesizer Vは最新のソフトだけあって多機能

参考になれば幸いです。

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あっしゅからー

フリーランスでWebシステムエンジニアをやっています。

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