
目次
Synthesizer V は、Dreamtonicsが開発する歌声合成ソフトウェアです。
リアルな音声処理エンジンと直感的で柔軟なユーザーインターフェースを備えています。
Synthesizer V には50を超える歌声データベースが存在しています。

歌声データベースの一部(公式サイトより)
どの歌声データベースを購入するか、悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、歌声データベースの一覧・選び方・オススメ・発売予定の歌声データベースを紹介します。
歌声データベースを選ぶ際の参考になれば幸いです。
現在発売中(または発売予定)の歌声データベースの一覧は以下の通りです。
Synthesizer V の開発元であるDreamtonicsが開発した歌声データベースが最も多く、次点で VOCALOID の音声も発売していた株式会社 AHSが多いです。
また、自然な音声合成をするのが難しいと言われていた、男声の歌声データベースが多いのも特徴ではないでしょうか。
Synthesizer V の合成エンジンは非常に高品質で、男声のボーカルも違和感なく歌わせることができるため、男女両方のデータベースが数多く販売されています。
歌声データベースを選ぶ際は、好みの歌声や歌わせたい楽曲に合った歌声のデータベースを選択するのが基本です。
他の音声合成ソフトの場合は歌声に癖があり、調声作業が難しい音源が存在するケースがありますが、Synthesizer V に関しては歌声データベースによる調声の難易度の差は少ないです。
サンプル音源を聞いた感じや私が実際に使った印象としては、どの歌声データベースも調声をしなくても難なく歌ってくれます。
歌声データベースの歌声を確認したい場合は、公式サイトを確認するのがオススメです。
Synthesizer V | Dreamtonics
https://dreamtonics.com/ja/synthesizerv/

公式サイトの下の方までスクロールすると歌声データベースの一覧を確認できます。

公式サイト 歌声データベース一覧
試聴したい歌声データベースの横の「▶️」をクリックすると、歌声を試聴できます。
(※PC版の場合はマウスをホバーすると「▶️」が表示されます)
さらに、試聴中に表示されるプレイヤーにはデモソングとボーカルスタイルの変更をする機能が備わっています。

公式サイト デモソングプレイヤー デモソングやボーカルスタイルを切り替えられる
デモソングも充実しており、全てのボーカルスタイルを試聴できるため、好みの歌声データベースを探すのに役立ちます。
歌声データベースには収録言語の記載がされていますが、実際には全ての音源で日本語、英語、中国の 3 つの言語で歌わせることが可能です。

Maiの言語設定 日本語以外の言語も選ぶことができる
バージョン1.11.0以降では、一部の歌声データベースはスペイン語に対応しました。
スペイン語に対応している歌声データベースは、以下にまとめられています。
Synthesizer V Studio 1.11.0 正式版アップデート | Dreamtonics
本日、「Synthesizer V Studio 1.11.0」の正式版をリリースしました。今回のアップデート
https://dreamtonics.com/ja/synthesizer-v-studio-1-11-0-update/

歌声データベースは歌声の好みで選ぶのが基本です。
どの歌声データベースを購入するか悩んでいる方に向けて、動画サイトでの使用頻度が高い、または販売サイトでの売上ランキングが上位の歌声データベースを中心にオススメを紹介します。
重音テトは子供らしくも大人らしくもあり、エイジレスで癖がなくまっすぐな歌声はどんなジャンルも歌いこなします。
重音テトはエイプリルフール用に作られた架空の VOCALOID キャラクターでしたが、その後に歌声合成ソフト「UTAU」で使える音源が作成されて、様々な楽曲が生まれて人気となりました。
上記のような経緯もあり、Synthesizer V 版の重音テトが発表された際も非常に多くのオリジナル曲やカバー曲が投稿されました。
他の歌声データベースよりも知名度が高いことから、リスナー目線では歌声に馴染みのある方が多い歌声データベースという点でオススメです。
氷山キヨテルは、歌手「比山貴咏史」さんの声を元に制作された歌声データベースです。
元々はVOCALOID 2・VOCALOID 4のライブラリとして発売されていましたが、3月21日にSynthesizer V 2の歌声ライブラリとして発売されることが決まりました。
歌声は以下のデモソングで確認できます。
VOCALOID版と比べると、人間味が増しておりいわゆるイケボな印象です。
日本語収録かつキャラ絵のある男性歌声データベースはまだ少ないため、どのような使われ方をするのか楽しみな歌声データベースです。
mikiは、アーティスト「フルカワミキ」さんの声を元に制作された歌声データベースです。
元々はVOCALOID 2・VOCALOID 4のライブラリとして発売されていましたが、3月21日にSynthesizer V 2の歌声ライブラリとして発売されることが決まりました。
歌声は以下のデモソングで確認できます。
VOCALOID版のときにあった、舌っ足らずさは少なくなり大人びた歌声になった印象です。
小春六花は明るく元気で、声に芯もありつつ語尾には声が抜けていく余韻もあるのが特徴の歌声ライブラリです。
夏色花梨は伸びのある高音と幅広い音域が特徴の歌声ライブラリです。
花隈千冬は低音が豊かで、ブレス感のある声が特徴の歌声ライブラリです。
小春六花・夏色花梨・花隈千冬はTOKYO 6が企画する小樽潮風高校 Projectのキャラクターです。
Synthesizer V の歌声データベースにはキャラクターのイラストや設定がないものも多い中、小春六花・夏色花梨・花隈千冬は二次創作用の設定が設けられています。
小春六花 – TOKYO6 ENTERTAINMENT 公式サイト
https://tokyo6.tokyo/koharurikka/

夏色花梨 – TOKYO6 ENTERTAINMENT 公式サイト
https://tokyo6.tokyo/natsukikarin/

花隈千冬 – TOKYO6 ENTERTAINMENT 公式サイト
https://tokyo6.tokyo/hanakumachifuyu/

作成した楽曲の動画を作る際にキャラクターを全面に押し出したいのであれば、既に設定が決まっている小春六花・夏色花梨・花隈千冬は使いやすいと言えます。
また、キャラクターのテイストが近いことから複数人の歌唱曲を作成する場合も小春六花・夏色花梨・花隈千冬を組み合わせて(または 3 人で)歌わせるのも良さそうです。
夢ノ結唱 ROSE は BanG Dream!(バンドリ!)内のユニットから生まれたキャラクターで、愛美さんの歌声から作成された歌声データベースです。
元々は CeVIO AI のサードパーティボイスとして発売されていましたが、2023年12月21日にSynthesizer V版が発売されました。
ROSE 歌声は以下の動画で確認できます。
Synthesizer V AI 夢ノ結唱発売にあたり
— 藤永龍太郎 (@RyutaroFujinaga) November 11, 2023
ブシロードミュージックさんからご提供頂いたので
昨日公開されたRoseliaの新曲
「VIOLET LINE」をROSEに歌わせてみました!
パラメータも特に弄ってないのにこのクオリティは本当にびっくり...!
是非聴き比べてみてください!!#バンドリ #夢ノ結唱 #synthV pic.twitter.com/FCdXB7jXiC
今までの歌声データベースにはない、迫力のある力強い歌声が特徴となっています。
また、高音でも裏声になりづらいため、音域の広い楽曲を歌わせるのにも向いています。
ロック等の激しい曲調の音楽と相性が良いと言えるでしょう。
宮舞モカは、声優の峯田茉優さんの声を元に制作されたクールさとパワフルさをあわせ持つ歌声データベースです。
文字読み上げソフト「VOICEPEAK」のナレーターとして既に発売されている、人気のキャラクターでもあります。
サンプル曲を原口沙輔さんや和田たけあきさんといった有名な方々が作成しています。
VOICEPEAKではかわいらしい話し声でしたが、Synthesizer Vではボーカルスタイルによってかわいいからかっこいいまで歌いこなしています。
Synthesizer Vの歌声データベースは既に多くありますが、発売予定の歌声データベースもいくつかあります。
その中でも注目度の高い歌声データベースについてまとめます。
Megpoid は歌手・声優の中島愛さんの歌声から作成された歌声データベースです。
2025年9月12日にSynthesizer V 2 AI Megpoidが発売されます。
歌声は以下の動画で確認できます。
VOCALOID 版の Megpoid はGUMIというキャラクターが歌っている印象がありましたが、Synthesizer V版に関しては中島愛さんの歌い方に近いように感じます。
MegpoidはVOCALOID版でも人気のライブラリだったため、さらにリアルになったSynthesizer V版は特にオススメです。
SV2のボーカルスタイルは、SV1のときのデフォルト・Ballade・Cute・Soft・Vividに加え、Downer・Power・Whisperが追加されます。
計8種類のボーカルスタイルを自由に組み合わせて使用できます。
追加録音を行っているとのことで、Synthesizer V 2になってさらに自然な歌声になっています。
音街ウナは、パワフルさとかわいらしさを兼ね揃えた歌声データベースです。
2025年9月12日にSynthesizer V 2 AI 音街ウナが発売されます。
VOCALOIDとしても販売されていましたが、2024年11月27日にSynthesizer Vでも販売されました。
歌声は以下の動画で確認できます。
VOCALOIDよりも人間味のある歌唱になっています。
SV2のボーカルスタイルは、デフォルト・Boyish・Cute・Downer・Power・Whisper・Angel・Fragileの8種類が用意されます。
追加録音を行っているとのことで、Synthesizer V 2になってさらに自然な歌声になっています。
猫村いろはは、株式会社 AHSから発売されているVOCALOID2・4のライブラリです。
15周年に向けて「Synthesizer V 2 AI 猫村いろは」の制作が決定しています。
【お知らせ】
— AHS公式@ボイスピ大好評発売中! (@ahsoft) May 14, 2025
本日5/14は猫村いろはさんのお誕生日です!おめでとうございます✨
今年は「VOCALOID2 猫村いろは」発売から15周年ということで・・・なんと!
15周年に向けて「Synthesizer V 2 AI 猫村いろは」の制作が決定いたしました!続報をお楽しみに✨#猫村いろは #SynthV pic.twitter.com/FlNZraUUtF
発売日やデモソングはまだ発表されていません。
続報がありましたら、こちらの記事に追記します。
この記事では歌声データベースの一覧・選び方・オススメ・発売予定の歌声データベースを紹介しました。
Synthesizer Vの歌声データベースには無料で使用できるバージョンもあります。
以下の記事に導入方法や有料版との違いをまとめているので参考にしてみてください。
また、歌声データベースをお得に購入する方法は以下の記事にまとめてあります。
Synthesizer V の歌声データベースはどれも高品質であり、男声・女声どちらも充実しているのが魅力です。
お気に入りの歌声データベースを探す際の参考になれば幸いです。

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