SynthV版 可不の発売延期の経緯まとめ
目次
2024年4月12日、SynthV版の可不である音楽的同位体 可不(KAFU) collaboration with Synthesizer V AIの発売が延期になりました。
この記事では、発売延期に至った経緯について詳しくまとめています。
要約
SynthV版の可不の発売延期についてのポイントは以下の通りです。
SynthV版 可不の発売延期まとめ
- SynthV版の可不は2024年1月15日に発売予定だった
- 歌声提供者である花譜さんからリリース延期の打診があった
- 延期時期は未定、場合によっては発売注意もあり得る
延期までの流れ
SynthV版の可不が発売延期になるまでの流れを以下にまとめました。
発売決定・予約受付開始
SynthV版の可不は2023年7月7日に発表されました。
その後、2023年9月4日にSynthesizer V可不の予約販売が開始されています。
この時点では一般販売についてはアナウンスされておらず、予約購入のみ受け付けていました。
デモソング公開
2023年12月13日、初のデモソング「フォニイ」のカバー動画が公開されました。
上記のデモソングで初めてSynthV版の可不の歌声が披露されました。
同時に発売日も決定となり、2024年1月15日に発売予定となっていました。
発売延期のお知らせ
2023年12月23日、公式Xにて突然の発売延期が発表されました。
【お知らせ】
— 音楽的同位体 公式【可不・星界・裏命・狐子・羽累】 (@musicalisotope) December 23, 2023
音楽的同位体 可不(KAFU) collaboration with Synthesizer V AI / The Right Stuff ver.の発売延期についてお知らせを掲載しました。https://t.co/A14D0JnuZv
詳細は画像をご覧ください。(音楽的同位体運営スタッフ) pic.twitter.com/JjFyPgablJ
延期のお知らせには、発売が延期になる旨だけが記載されていました。
新たな発売時期や延期の理由が明らかにされていませんでした。
発売延期の経緯についてのお知らせ
2024年4月12日、公式Xにて発売延期についての経緯等が詳しく発表されました。
「音楽的同位体 可不(KAFU)
— PIEDPIPER (@PIEDPIPER2045) April 12, 2024
collaboration with Synthesizer V AI / The Right Stuff ver.」
発売延期についてのご報告になります。#音楽的同位体 #可不 #KAMITSUBAKI_STUDIO [pic.twitter.com/rNUNSP7pUA](http://pic.twitter.com/rNUNSP7pUA)
上記のポストには、発売延期に至った経緯が詳しく書いてあります。
花譜さん本人のポスト
2024年4月17日、花譜さん本人が延期についてのポストを投稿しました。
Synthesizer Vの可不ちゃんについて、発売をお待たせしていて申し訳ありません。
— 花譜-KAF- (@virtual_kaf) April 17, 2024
新しい可不ちゃんの開発が本格的に開始される前に、頂いたボイスサンプルを聴かせていただき、プロデューサーさん、運営さん達と一緒に、自分が納得が行くものを選びました。… https://t.co/488FLMV7Zh
花譜さん本人の気持ちが綴られています。
予約のキャンセル
2024年5月16日、各販売店舗での予約を全てキャンセルとするお知らせが出ました。
【重要なお知らせ】
— 音楽的同位体 公式【可不・星界・裏命・狐子・羽累】 (@musicalisotope) May 14, 2024
「音楽的同位体 可不(KAFU) collaboration with Synthesizer V AI / The Right Stuff ver.」に関する重要なお知らせです。
詳細はお知らせ文をご確認いただきますようお願いいたします。#音楽的同位体 #可不 pic.twitter.com/l1x0SkDI5W
未だ発売日の目処が立たないためとしていることから、発売はさらに遅くなるか中止になる可能性が高いです。
発売延期理由と今後について
発売延期理由を以下にまとめました。
発売延期理由
延期の理由を要約すると以下の通りです。
- 花譜さん本人の意向を踏まえ、完全に「本人そのもの」にはならないように開発が進められていた
- デモソングの反響などを本人が見て結果として違和感を持った
発売前から「本人そのもの」にならないように調整がされていたようですが、デモソングが公開されて反響を見た花譜さんから発売延期の打診があったようです。
Synthesizer Vの歌声合成はリアル指向となっているため、想像以上に本人の歌声に近いことに対しての懸念を感じたのだと思われます。
「本人そのもの」にならないようにする意向はCeVIO AI版のときもありました。
CeVIO AI版の可不は歌声の方向性についてアンケートが取られました。
アンケート結果では本人に近い歌声の票が多かったものの、最終的には花譜さん意見で本人の歌声とは離れた歌声に決まりました。
花譜の音楽的同位体「可不」について、今の私の気持ちをお話します。#花譜 #可不 #KAFU #CeVIO #KAMITSUBAKI_STUDIO pic.twitter.com/z8unJdRnPg
— 花譜-KAF- (@virtual_kaf) October 19, 2020
前々から本人と音声合成ソフトの間で、差別化をしたいという意図があったように感じます。
今後について
現在は花譜さん・Dreamtonics社・AHS社さんの間で調整作業が続けられているとのことです。
納得出来るプロダクトになるまで開発は継続しているとのことですが、一方で話し合いの結果としてリリースできなくなる可能性もあるとも述べています。
個人的には発売を楽しみにしていましたが、本人の意向がなによりなので気長に待ちたいと思います。
まとめ
この記事では、SynthV版 可不の発売延期の経緯についてまとめました。
Synthesizer Vは非常にリアルな歌声合成ができる一方で、アーティスト側からすれば自分の歌唱を簡単に再現できるソフトウェアを手放しで承認できるものではないのかもしれません。
歌声を提供する側にとっても使う側にとっても、良い落とし所が見つかることを願っています。