目次
この記事では、Niz キーボードを長期間使ってみて感じたメリット・デメリットについてまとめています。
はじめに
私は 2020 年 7 月に Niz キーボードを初めて購入しました。
静電容量無接点方式の独特の打鍵感が心地よく、今でも使っています。
一方で他のキーボードと比べると「ここは他のキーボードの方がいいな」と思う場面もありました。
メリット・デメリットについて簡単にまとめると以下の通りです。
Niz キーボードのメリット
- 打鍵感が良い
- サイズ展開が豊富
- 押下圧を変更できる
Niz キーボードのデメリット
- キーマップ変更ツールが使いづらい
- 電源ボタンを押しづらい
- 角度調節用の足を曲げづらい
それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
メリット
はじめに、Niz キーボードを使っていて良かったと感じる点を 3 つ紹介します。
打鍵感が良い
Niz のキーボードは静電容量無接点方式という仕組みのキーボードとなります。
詳しい説明は省略しますが、他のキーボードとの一番の違いは打鍵音と押し心地の違いです。
打鍵音は以下の動画で確認することができます。
一般的に流通しているメンブレンキーボードやメカニカルキーボードは「カチカチ」や「カタカタ」といった音がするのに対して、Niz キーボードは「スコスコ」といった音がします。
打鍵の感覚も他のキーボードと比べて摩擦が少なく、スムーズにキーを押すことができる感覚があります。
この静電容量無接点方式の打鍵感が最高で、スムーズにいい音でタイピングできるため、無限にタイピングをしていたい気持ちになります。
サイズ展開が豊富
Niz キーボードは豊富なサイズ展開をしています。
正規輸入販売元である AKEEYO のサイトでサイズ確認をすると、現在販売しているキーボードのサイズは 66 キー、68 キー、82 キー、84 キー、87 キー、99 キー、104 キー、108 キーの 7 種類もありました。
同じ静電容量無接点方式の東プレはテンキーのありなしで 2 種類、HHKB は US 配列と日本語配列の 2 種類しかないことを考えると、Niz のキーボードはサイズ展開が圧倒的に多いことが分かります。
さらにバリエーションとして RGB バックライトの有無や優先接続の有無を選択可能なため、自身にあったキーボードを見つけることができます。
詳しくは AKEEYO のサイトを閲覧すると分かりやすいです。
押下圧を変更できる
Niz のキーボードの押下圧はデフォルトで 35g と軽めなため、他のキーボードよりもタイピングが軽いです。
また、押下圧変更用のバネが付属されているため、バネをキーキャップとキースイッチの間に入れることで押下圧を変更することができます。
Niz キーボードに付属のバネ
自分に適切な押下圧は試しに触ったくらい判断に困ることがあります。
通常であれば押下圧を変更するには新しいキーボードやキースイッチを購入する必要があるところを、Niz キーボードであればバネの着脱で 2 つの押下圧を使えるのは非常に大きいメリットだと感じました。
デメリット
次に、Niz キーボードを使っていて不満を感じる点を 3 つ紹介します。
キーマップ変更ツールが使いづらい
Niz にはキーマップ機能があります。
キーマップ機能とは任意のキーに機能を割り当てることができる機能です。
Niz のキーマップ変更ツールは公式が配布しています。
キーマップ変更ツールの見た目は以下のようになっています。
キーマップ変更ツール
機能面ではマクロやマウス機能・PC のスリープなどが用意されており、十分に感じています。
しかし、最近になった対応するキーボードが増えている VIA というキーマップ変更ツールと比べると以下の点で使い辛いと感じました。
項目 | Niz キーマップ変更ツール | VIA |
---|---|---|
ブラウザでの使用 | 不可 | 可能 |
言語切替 | 中国語・英語 起動時に必ず中国語になる | 英語 |
ウィンドウサイズの変更 | 不可 | 可能 |
起動時にキーボードのキーマップ情報の読込 | なし | あり |
キーマップ書込タイミング | Write Keys を押下したとき | 各キーに機能を割り当てたとき |
全体的に細かな点ではあるのですが何度使っても不便さも感じますし、初見のときは仕様に戸惑う場面もありました。
電源ボタンを押しづらい
Niz キーボードの電源ボタンはキーボードの左側に付いています。
Niz キーボード 電源ボタン
このボタンは少し力を入れて押す必要があります。
また、Niz キーボードの重量が軽いため電源ボタンを片手で押すとキーボードが動いてしまってボタンが押せません。
そのため電源ボタンを押す時は左手キーボードがずれないように抑えながら電源ボタンを押す必要があります。
されに、電源オンの操作は長押しをする必要があります。
一日の最初にキーボードに触る際は大抵は電源がオフになっているため、毎回のように上記の操作をする必要があるのがストレスに感じます。
私の場合は電源ボタンを押すのが面倒過ぎて、有線で使ったりしていました。
角度調節用の足を曲げづらい
Niz キーボードの背面にはキーボードの角度調整用のプラスチックの足が付いています。
Niz キーボード 角度調節用の足
調整用の足を開く時は問題ないのですが、足を戻すときに少し力が必要で「カチッ」という大きめな音が鳴ります。
そのため「プラスチックが割れてしまったのではないか」という不安に襲われます。
実際は特に壊れるわけではなく、ただ単に音が鳴る仕様のようです。
他のキーボードの足はスムーズに開閉できるため、Niz のキーボードもスムーズに開閉できればよかったなと感じます。
まとめ
Niz キーボードを長期間使ってみて感じたメリット・デメリットについてまとめました。
Niz のキーボードは静電容量無接点方式ながらもサイズ展開が豊富な唯一無二のキーボードだと思っています。
しかしながら、上記で書いたようなデメリットもあるため惜しい出来だなと感じる点もあります。
定期的に新型も出ているようなので、今後のアップデートで改善されたら良いですね。